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手術が必要となる性病とは何か?

尖圭コンジローマは、性器とその周辺部や肛門にイボが多発する病気です。
性交渉により接触感染が主要な感染経路であるため性感染症の一種に分類されています。
性病としてはポピュラーで、性器クラミジア、淋病に次いで3番目に多い性感染症です。
尖圭コンジローマは性経験がある人では誰でも感染する可能性がありますが、男性では20代後半、女性では20代前半に感染者数のピークが見られます。

尖圭コンジローマの原因は、ヒトパピローマウィルスの性器への接触感染が大半を占めます。
稀に母子感染も見られ、出産過程で胎児の咽頭にウィルスが感染し、気道周辺にイボが多発して重篤な事態に陥ることもあります。

ところでヒトパピローマウィルスには100種類以上の種類があることが研究によって明らかさにされており、種類に応じて併発する合併症にも違いが見られます。
中でも警戒が必要なのは、がんを発症させるタイプのウィルスで高リスク型ヒトパピローマウィルスです。
20-30代の若年女性に発症する子宮頸がんはこのタイプのウィルス感染が主要な原因とみられています。

これに対して、尖圭コンジローマを引き起こすウィルスは低リスク型のカテゴリーに分類されます。
がんを発症するリスクは低いとみられていますが、時に高リスク型ウィルスが併存していることもあり、適切な治療が必要なことに変わりはありません。

尖圭コンジローマは主な症状はかゆみや痛みなどの自覚症状のないイボが、性器の先端に発生するだけです。
ウィルスが原因のため、細菌を原因とする一般的な性病のように抗生物質入りの軟膏や内服薬での治療は効果がなく、治療のメインは外科的に手術で取り除くことがメインになります。

手術には、液体窒素凍結手術、電気焼灼手術、レーザー光線蒸散手術等が症状に応じて選択されます。
従来は専ら手術が治療の選択肢でしたが、2007年12月から日本でもベセルナクリームが認可され薬物療法による治療も可能になりました。

再発率のことを考えると手術が無難

尖圭コンジローマの主症状は自覚症状のないイボが多発し、鶏のトサカやカリフラワー状に成長を続けていくことが特徴です。
ベセルナクリームによる薬物療法は、塗布部位周辺の免疫機能を高めてウィルスを排除することを目指す治療法のため、確実性に欠ける上に高い再発率も毛園材料です。
また尖圭コンジローマではがんのリスクは低くても存在するので組織検査で悪性細胞の有無を確認する必要があります。

このように考えると手術でイボを除去するのが確実な方法です。
そこで尖圭コンジローマに対して実施される手術療法の特徴を抑えておきましょう。

液体窒素凍結手術は、尖圭コンジローマに限らずイボ全般に実施される治療法です。
これはマイナス196度の液体窒素により液体凝固を行う治療法です。
周辺部分も含めて人工的に凍傷を起こしてイボを取り除くと言うものです。
この方法のメリットは広範囲でも行えることと、術後の出血が殆どないことですが、痛みが強く数日間は続くと言うことです。

電気焼灼手術やレーザー光線蒸散手術は、電機やレーザーを照射することで患部を焼く治療法です。
液体窒素凍結手術のように痛みが強くなく、麻酔注射の痛み程度で患部をピンポイントに治療できるのがメリットです。
治療後すぐにイボが消えるので患者さんも目に見えて変化を実感できます。
しかしレーザー光線蒸散手術等では患部の周囲にウィルスを飛散させてしまい、ドーナツ状に再発が見られることが少なくありません。

このように手術療法には一長一短があり、ウィルスを外科的に根絶することも困難で再発率も高いことから、これらの特性を踏まえて、異なる手術を組み合わせて行うこともあるようです。
尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウィルスはガンのリスクを抱えている種類もあるので、悪性良性の組織検査も兼ねて根治療法として手術が選択されています。