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尿路結石で苦しむ男性が多い

何の前触れもなく突然に、下腹部から脇腹、背中にかけて耐え難い猛烈な痛みが発生する尿路結石は、古くから激痛を引き起こす疾患として知られています。
痛みの王様とも言われるほどの激痛であり、経験者はその痛みを「火の付いた針で何度も刺され続けるようである」とも表現します。

一般的に「尿道結石」などと言われることもありますが、腎臓で生成されたミネラル物質の結晶を主体とする石が、尿を排出する管に詰まるという症状全体を尿路結石と言います。
特に末端部に結晶が詰まった場合を尿道結石、膀胱にとどまっている状態を膀胱結石といいます。
尿路結石は、腎結石や尿管結石を含めたそれら全ての状態をあらわします。

特徴は、激しい痛みと排尿困難です。
痛みは尿路結石そのものが尿管を傷つけることによって発生しますので、尿路結石が尿とともに排出されると痛みについては消失します。

最も発生頻度の高いのは中年男性で、女性の2倍から2.5倍ほどの発生確率となっています。
そのために30代以降の中年男性であれば尿路結石の発生する可能性は決して低くないとされています。
生涯罹患率は全疾患の中でも高い方で、日本人の場合はおよそ15%となっています。
つまり8人から9人に1人は尿路結石に苦しむ経験をするということとなります。
原因とされるのは動物性タンパク質を多く摂取する食生活の欧米化で、今後の罹患率の増加が予測されています。

原因になる尿路結石は、顕微鏡で拡大して確認するとわかるように、ミネラル物質が固まった結晶状になっており、周囲は鋭利な状態になっています。
この鋭い結晶が尿路を傷つけることによって耐え難い痛みが発生するものとされています。

尿路結石の痛みは、結石の大きさが5mm以下の比較的小さなものである場合には排出されるとともに消失しますので、水分を多く摂ることによって自然排出を促す方法が一般的な治療方法となります。
利尿剤と鎮痛剤の服用での経過観察である保存的療法です。
尿路結石が大きな場合には衝撃波を与えて破砕するという方法を選択する場合もあります。

女性は閉経後に尿路結石になることがある

女性も男性ほどの高い確率ではありませんが、尿路結石が発症する可能性もあります。
男性は30代以降が好発年齢であるのに対し、女性の場合には閉経後の50歳以降が好発年齢とされています。
閉経後に強い下腹部の痛みを感じたら尿管結石を疑うことも大切です。

排尿障害を伴いますので、別の疾患であると思い込んでしまう可能性もありますので、必ず医療機関で受診して調べてもらうことが望ましいです。

治療方法に関しては男性と同じように水分を多く摂取して排尿を促すという方法が主となります。
排尿障害を感じたり痛みが生じたりした場合には、年令に応じて真っ先に尿路結石を疑いましょう。

予防方法としては、動物性タンパク質の摂取をなるべく控えたり、水分を日常的に多く取り入れるなどの方法がベターです。

尿路結石の原因となる結晶の成分は、主にミネラル物質であるカルシウムなどが原因となっているのですが、日常生活で摂取する分には大きな問題はありません。
尿路結石患者の多くは野菜不足であるという傾向が見られますので、野菜を多く摂取することは重要です。
ただしシュウ酸は結石の発声を促進するために、過剰な摂取は避けたほうが無難とされています。

尿路結石の核となる部分が有機物質であるかどうかは現在も見解が分かれているところであります。
しかし、研究によって結石の内部には有機物質である微生物の痕跡が見られないとする検査結果が得られているために、微生物等の有機物質が原因ではないと言う考え方が主流です。
そのために、尿路結石は感染症ではなく生活習慣病の1つとして見られ、その予防には食生活の改善が最も有効であることが言われています。

痛みは強い疾患ではあるものの、適切な治療を行えば完治させることが容易な疾患でもあります。
発症を防ぐために食生活の見直しを行い、日頃から水分を多く補給することも重要です。