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女性に多い尿路感染とは何か?

トイレで排尿して手を洗ってしばらくすると何だかまた、トイレに行きたくなって再びトイレに入る、ということが1日に何度もある場合、膀胱炎などの尿路感染症の可能性が高いです。

そのため、頻尿になって1日に10回以上もトイレに行くこともあります。
今排尿したばかりなのに、何だかまだ尿が残っているような感じがします。
このまだ全部排尿しきれていないような感じを、医学用語では残尿感と言いますが、残尿感のためにトイレから出てきてもまたすぐにトイレに入るということがおこります。

また、排尿時や排尿後に尿道に痛みを感じや違和感を感じることもあります。
私たちは普段、何の苦労もなく尿を1日に5~8回ほど排尿していますが、膀胱炎になると、このような排尿のトラブルがおこります。

尿路感染が膀胱よりもさらに上に上がって、腎盂にまで細菌が入り込むと腎盂腎炎をおこします。
腎盂に尿路感染が及んだ場合は、頻尿や排尿痛よりも激しい腰痛になったり高い熱が出たりすることが多いです。
時には寒気がしてふるえが来たり、吐き気や嘔吐などの症状がみられることもあります。

腎盂腎炎による腰痛は、じっとしていても痛いということが特徴です。
整形外科的な腰痛であれば、動かした時に痛みが強くなる、曲げた時か伸ばした時のどちらかに痛くなることが大半です。
しかし、腎盂腎炎などの尿路感染症による腰痛の場合は、じっとしていても痛いです。
動きに関係なく痛くなります。

実際に腎盂炎で激しい腰痛を経験した人は、「剣山で腰をグリグリされているのかと思った」とか「腰に釘を打ち込まれている感じ」などと話しています。

このような激しい腰痛に加えて発熱がある場合は、尿路感染が腎盂にまで及んでいる可能性が高いです。
健康な人であれば、尿は透明ですが、腎盂腎炎になると尿が濁ることが多いです。

このような排尿トラブルや腰痛や発熱などの症状がある時は、早く医療機関を受診してください。
泌尿器科がベターですが、内科でも対応は可能です。

女性よりも男性の方が尿道の長さが長い

膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症は女性に多い疾患です。
女性はなぜ、膀胱炎になりやすいのでしょうか。

それは、女性の尿道口は肛門に非常に近い位置にあることが一因です。
女性の尿道口は肛門と連続していて、肛門に非常に近い位置にあります。
そのため、大腸菌などの細菌が尿道口から入り込みやすくなります。
その細菌が上行して膀胱へ達すると、膀胱炎となります。

それに加えて、女性の尿道は短いということも、大きく影響しています。
女性の尿道は4cmほどと短いため、すぐに大腸菌などの細菌が上行して膀胱へ達してしまいます。

トイレで排便後にお尻を拭く時は、後ろから前に向けて拭くのではなく、前から後ろに拭くことも大切です。
後ろから前(肛門の方から尿道の方に)に拭くと、大腸菌が尿道口に付着しやすくなります。
お子さんが一人で排泄ができるようになった時は、このことも教えておきたいものです。

膀胱炎にならないためには、水分を充分に摂取することも大切です。
配水管が汚くなったら水洗いをするのと同様に、膀胱や尿道も水分を充分に摂取して、大腸菌などの細菌を洗い流してしまうことが大切です。

1日に2リットルくらいの水分を摂りましょう。
「水分を充分に摂りましょう」と言うと、大量に飲む人が時々いますが、5リットルも6リットルも大量に飲むと、体液が薄まってしまうので良くありません。
2リットル前後でOKでしょう。

また、長時間トイレを我慢するのも良くありません。
忙しくてトイレのある場所まで遠い売り場で働いているデパートの店員さんや看護師さんや保育士さんに膀胱炎が多い傾向があります。
これらの仕事の人は、行きたい時にトイレに行けないことが多い、という共通点があります。
膀胱炎を予防するには、行きたい時にトイレに行く、ということも大切です。